年表

1929 10 ニューヨーク・ウオール街で株価暴落がする     世界恐慌が始まる
1930 1 日本金輸出解禁政策を行うも為替相場の急騰で貿易が激減
1931 9 関東軍が奉天郊外の柳条湖で満州鉄道を爆破   満州事変が起こる
1932 7 5・15事件で犬養首相が暗殺

1941 8 米、対日石油輸出禁止
1941 10 東条内閣成立
1941 12 日米開戦 日本軍、ハワイ真珠湾攻撃
1942 1 日本軍 マニラ占領
1942 2 日本軍 シンガポール占領
1942 6 ミッドウエー海戦
1942 8 米軍、マンハッタン計画(原爆開発)開始
1943 4 連合艦隊司令長官 山本五十六、ソロモン上空で戦死
1943 5 アッソ島の日本守備隊全滅
1944 7 東条内閣総辞職
1945 2 硫黄島 守備隊全滅
1942 2 近衛文麿 敗戦必至と上奏
1945 3 東京大空襲
1945 8 広島、長崎に原爆投下   
      ポツダム宣言受諾


1929 10 ニューヨーク・ウオール街で株価暴落が起こり世界恐慌が始まった。
金本位制であるがゆえのシステム的な不備と当時の各国当局の対応のまずさから
1930年代の世界規模の恐慌となる
ジョセフ・P・ケネディーは靴磨きの少年が投資を薦めたことから、不況は近いと予測した。 らしい

1930年代、各国は植民地を抱え込みブロック経済化を進めた。
日本では中小の零細企業を中心に経済が行き詰まり、国策も対外進出志向に急傾斜していく。
この頃、陸軍によりさかんに 「満蒙の沃野を頂戴しようではないか」 と煽動が行われていった。
そして1931年の満州鉄道爆破作戦が関東軍作戦参謀 石原莞爾らの首謀で決行されることとなる。
                                                     <----満州事変
  石原莞爾
    対露戦線において、日本内地より一厘も金を出さず戦争を行うことができる。
    支那軍閥を掃討し治安を維持すれば、我が精鋭にして兼潔なる軍隊はたちまち
    土民の信頼を得て自活することができるとし、当時の人々を惹きつけていった。

    実際は中国側からの武力抵抗により国家予算に匹敵する軍事費を投入していくこととなる
    1931年の満州鉄道爆破作戦はやがて政党内閣の崩壊、
    国際連盟脱退、2・26事件などに連なっていく
      
1941年 日米交渉(日本の中国大陸撤退を条件に日米通商関係の正常化などの交渉)が決裂し
太平洋戦争にいたる

満州事変に注目するのは、ここが日中戦争〜太平洋戦争の起点となったと思うから
そして気をつけたいのは経済問題が戦争の要因となっていることだ。
過剰投資から世界恐慌が起こり、次いで職業軍人らによって、自己目的化した戦争がひきおこされている。
(満州事変も石原ら職業軍人による対露、対米持久戦を念頭においた戦争を行うための戦争だった。)